本作を最後まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
本作は、前回アップした「神の廊下」で感想が一つももらえなかったという敗北感を払拭するために、「感想を一つはもらうぞ!」という思いで書き始めた作品です。
結果、第一部が終わっても、一つも感想をもらえていないので、敗北感はぬぐえていない状態ですが……。
悔しいので、第二部も続けてみようかとは思っています。
ところで、本作について少し書かせていただきます。
たぶん、ほとんどの人が興味がないことだと思うので、ほぼ自慰行為にしかならないと思いますが(笑)。
●タイトルテーマについて
「PMBOK」(ピンボック)の読み方を聞いた時に、「これは音がかわいいから、いつか小説のネタにしよう」と思っていました。
実はその程度の考えで、実用書的な事を目指していたわけではありません。
ただ、読者対象を高校生ぐらいで考えているので、読んでいる人が社会に出た時に、「あ。この言葉、聞いたことがある」というベースになればいいなと思いました。
まったく聞いたことがない単語と、聞いたことがある単語だと、やはり後者の方が頭に入りやすいと思います。
本作はあくまでギャグですが、ビジネスキーワードの提供という副次的効果も狙っているつもりです。
●本作の思惑について
私はだいたい書く時に、何かしら実験要素をいれています。
今回は、
「王道やお約束、流行をもてあそんでやろう」というものでした。
なろうでは流行の異世界をだしました。
しかし、王道の転生もしないし、異世界に行くこともありません。
お約束の勇者や魔王もいるみたいですが、すべて放置して本編には直接関わりません。
今後も、異世界に誰かが行くことはありません。もちろん、誰かが異世界から来ることもありません。
少なくとも「ぴん☆ぼっく」中では、絶対にありません。
ハーレムを作りました。
ふつうは一人ずつ少しずつ増えていきますが、ガツッと4人を一気に増やしました。
しかも、一瞬でできあがっています。
お約束としては、主人公は朴念仁ですが、すぐに恋愛感情に気がつく奴にしました。
そして、なんとなくハーレムではなく、ハーレムを明確に定義させました。
女の子は4人いて、よくあるパターンの性格のように見せかけました。
でも、何人かの性格を壊してみました。
というより、ブレさせてみました。
そもそも、地の文で主人公が言っているとおり、「多種多様な性格の女の子達の多くが、こぞって主人公を好きになるという、型どおり《テンプレ》展開なども現実にありえない。」と思いますし、「みんな一言で表せないような性格のはず」でしょう。
しかし、特にスーパーライト系小説で、それを表現するのは、かなり難しいと思っています。
なぜなら、人間の複雑な心理を描写するということに、リソースをあまり割くことはないからです。
特に、直接語らずに読者に伝える心理などは、細かい描写が必要になります。
ところが、スーパーライト系小説で重要なのは、そこではありません。
他の要素にリソースを割く必要があります。
するとリソース節約のため、必然的にパターン化されたテンプレキャラを使う必要が出てくるのです。
今回はこれを壊すまでは難しいので、もてあそぶためにキャラクター設定をやらずに書き始めてみました。
当然、なにも考えていないので、最初はテンプレキャラに近いものが出てきます。
しかし、細かい設定がないために、そのキャラにブレが出てきます。
そのブレが、もしかしたらちょっとリアルに感じられるかもしれない……などと思いましたが……うーん、私の表現力ではたりていませんかね(笑)。
ともかく今回は、王道、お約束、流行などをだしては、それをイタズラして、いじくりまわして、もてあそぶをくりかえしてみました。
まあ、これも、ギャグというジャンルだからこそできたことでしょう。
●第一部について
第一部は、たった4日間の話で、4人のハーレムを構築する話です。
だいたい1話が電撃文庫換算で40ページ前後。
2話だけ短く半分なので、実質280~300ページの話、つまり1冊分ぐらいに相当します。
1冊分ぐらいのものを書いたのに、4日間しか進まない上に内容がほとんどないという、すごい状態です。
改行と台詞、空行の多さでページがやたらとかさんでいます。
たぶん、実際は半分以下ぐらいの分量でしょう。
●時代設定について
近未来ということになっています。
どうして現代ではなかったのかには理由がもちろんありますが、ここで語ることは避けておきます。
●文体について
今回の作品は、「なろうで読んでもらう」ということを目的に書き始めました。
そのため、取っつきやすい一人称で、地の文を減らして台詞重視で書きました。
短い作品なら良いのですが、長い作品を台詞重視で書いていると、なんとなく罪悪感がわいてきます(笑)。
まあ、気の迷いみたいなものなのですが、そのために「このぐらいのウェイトならいけるかな」というギリギリのラインを狙ってみようと考えました。
そして、見た目の重さも気にして、改行は多めにして、漢字は開き気味、台詞と地の文の間に空行をいれるなどもしています。
でも、それにしてもまだ、この手の作品としてみると、地の文が重かったようで反省しています。
もっと漢字は開いてもいいし、1センテンスはやはり1行に抑える方がいいみたいですね。
●ラブコメ要素について
この年齢で書くのは、けっこう恥ずかしいものです(笑)。
この件については、あまり突っこまないでね。
●「お仕事小説コン」参加について
なんかタイミング良く、
こんなのをやっていたのでエントリーしておきました。
しかしながら、「第一部完」ではありますが、完結ではありません。
もしかしたら、審査対象外かもしれませんね。
というか、そもそもギャグだからな……。
●第二部「計画編」について
感想がもらえていないので、懲りずに第二部を続けてみようかと思います。
第二部は、名前の割に日常的なシーンを切り取ったものにしてみようかなと思っています。
……本当にそうなるかはわかりませんけど。
それからまだ登場していない部員の登場とかもあります。
読んでいただければ幸いです。
●その他
仕事ネタのお話みたいなのを書いていて、ふと大昔に書いた下の作品を思いだしました。
まあ、もう絶版の本ですが、Amazonにメニューだけ残っており、ふと懐かしいなぁ……と感慨深いものがありました。