2015年1月30日金曜日

便利レンズをポチりたい!

SEL24F18Zの画質について書きたかったんですが、なかなかよい比較写真が撮れない。
というわけで、ちょっと寄り道。

この記事の最後で書いた通り、万能タイプの望遠レンズ、いわゆる便利レンズが欲しくなりました。
便利レンズとは、ワイドから望遠まで一本で済ますことができるレンズを言うそうです。
すでに見限ってしまったSEL55210は出品中で、着々とポチる準備しています。

さて。
肝心の便利レンズですが、Eマウントの場合は下記の4種類に絞られるようです。



●SELP18200

4つの中でもっとも高いレンズです。
カラーは黒のみ。
特徴は、パワーズームと動画撮影時のワイド端手振れを抑えるアクティブモード機能があること。
動画をバリバリ撮る人には、良いレンズと言えそうです。
しかし、パワーズームも入っているため、649gという重さ。
便利だからと言って、この重さと高額さは、よく考えないといけません。
私は動画メインのハンディカムがあるので、このレンズは候補から外れました。

ちなみに、型番の「SEL」は、「Sony E mount Lens」の略でしょうね。だから、Aマウントだと「SAL」になります。
そして「P」は、「Power zoom」じゃないかと思われます。
ちゃんと調べていませんが、調べるまでもなくまずそうでしょう。
「18200」は説明するまでもなく、「18-200mm」。
型番がよくわかっていない人は、これを覚えておくと間違いにくいかと。


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●SEL18200

型番を見るとわかる通り、先ほどのレンズのパワーズームがないバージョンです。
動画撮影時のワイド端手振れを抑えるアクティブモード機能はあります。
重量は少し軽くなって、524g。
それでもα6000と組み合わせを考えると重いことは間違いありません。
なお、カラーがシルバーしかありません。


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●SEL18200LE

型番の「LE」は「Light Edition」だそうです。
確かに機能的にもそっくりながら、細身になって、460gと軽くなっています。
ただ、これはあくまでSEL18200とはまったくの別物ですね。
ネットで検索をかけるとわかる通り、これはタムロンのOEM製品です。
そのため、基本設計から違うことになります。
スペック的な違いとしては……

・最短撮影距離
SEL18200 :0.3m-0.5m
SEL18200LE:0.5m

・最大撮影倍率
SEL18200 :0.35倍
SEL18200LE:0.27倍

・インターナルフォーカシング方式
SEL18200 :搭載
SEL18200LE:非搭載

……というところで、SEL18200の方がよれるということになります。
カラーは黒のみ。


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●TAMRON B011SE

先ほどのSEL18200LEのOEM元が作っている同モデルです。
カラーが黒とシルバーで選べます。
しかも、価格はこちらの方が安いと来ています。
こりゃあ当然、SEL18200LEを選ぶより、こちらの商品を選ぶ……とはなりません。
この商品とSEL18200LEとのもっとも大きな違いは、「ソニーがサポートしていない」ということでしょう。
特に、α6000等のユーザーは、地雷になってしまいそうです。
なぜなら、この商品とSEL18200LEが当初発売した時には、「ファストハイブリッドAF」には対応していなかったのです。
その後、SEL18200LEはレンズのソフトウェアのバージョンアップで「ファストハイブリッドAF」に対応しましたが、タムロンのホームページを見る限り、B011SEが対応した形跡はありませんでした。
つまり、このレンズではα6000の特徴である高速なAFが活かしきれないことになります。
また、今後のバージョンアップも期待できないでしょう。
レンズは寿命が長い商品なので、こういうのは気になります。
このモデルがタムロンからしか出ていないということなら別ですが、そうではないならサポートの差は大きいと思えます。
というわけで、私はこの商品を候補から外しました。


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●SEL18200とSEL18200LEを比較する

私は結果的に、この2つのレンズで絞ることにしました。
Aマウントに走るという手もあったのですが、せっかくのファストハイブリットAFを殺したくはありません。
問題は、この2つのどちらにするかなのですが、値段的にもサイズ的にも普通に考えればSEL18200LE(以下、LEと略)になりますが、ネットで情報を漁ってみると、この2つの違いについて情報が錯綜しています。
そこで自分なりに整理してみました。


●画質
画質に関しては、「同じぐらい」という意見と「SEL18200(以下、無印と略)のがよい」という意見がありました。
ただし、「LEのがよい」という意見は見つかりません。
つまり、「無印の画質の方が、勝らずとも劣らず」というところになります。
画質と一言で言っても、いろいろな評価があるので難しいのですが、ネット情報を見る限りは「ほとんど変わらない」と言ってもよさそうです。
ただ、拡大した時の解像は違いも見受けられますので、少しでもこだわるなら、無印を選んだ方が後悔はないというところでしょうか。


●無印の鏡胴が自重で伸びてしまう
YouTubeで動画を掲載している人もいましたが、無印は斜め下に向けていると鏡胴がズルズルとテレ端側に伸びていってしまうため、三脚で動画など撮っていると困ることになるという問題です。
ロックはあるのですが、ロックはもっとも縮めている時(ワイド端)にしかかけられません。
ただ、いくつかのレビューでは、「ロックをしなくても自重で伸びることはない」という意見もありました。
あまりに気になったので、ヨドバシに行って展示品を確認してきました。
展示品だからかなりいじられているわけですが、逆に使っていたらどうなるのかというのが分かり、ちょうど良いかと思いました。もちろん、個体差もあるのでしょうが、参考になるはずです。

で、先に結論を書けば、「どちらも正しい」と言えます。

まず、鏡胴収納状態のまま真下に向けます。
すると1~2mmぐらいは下がることもありますが、そのままズルズルと伸びることはありません。
しかし、軽く揺すると、ズル、ズルと伸びてきてしまいます。
また、中途半端にある程度伸ばした状態で真下に向けると、そのままズルズルと伸びてしまいます。
要するに、テレ端側に行くほどズルズルしやすくなるということです。
ちなみにこれは、「真下」に向けた時の話です。
真下に向けて撮影なんてあまりないと思うので、斜めだともう少しズルズルも抑えられます。

さて。
これで実害が出るのかという部分ですが、少し悩んでみました……。



私個人は、「ほぼなし」と判断しました。

例えば、「望遠側で、上や下を向けて、手を離して撮影」というシチュエーションを想像します。
考えられるのは建物の上から景色を録画ですが、多分そんな望遠で動画を撮ることはないのではないかと。
それに私の場合、動画を撮りたいならハンディカムがあります。
ならば、「三脚を使って、なんちゃってマクロ撮影」というのもありえますが、静止画なら別に押さえていればいいし、動画を撮るなら私の場合はマクロレンズもあります。

「便利レンズだけ持っていて、ハンディカムやマクロレンズがない時は?」というのも考えましたが、便利レンズだけを持っている時に、そこまで凝ったことをするかな……と考えると、あまりシチュエーションが思いつきません。
私の場合、便利レンズだけを持ち歩く時って、基本的にスナップ撮影なんですよね。家族旅行とかで、子供連れ。凝ったことなんてやっている場合じゃない(笑)。

凝ったことをやるときは、それ用に機材を用意するでしょう。
それに例えやったとしても、それほど長く手放しで動画を撮るなら、例えズルズルいかなくても、何かの拍子に動いたらいやなので、マスキングテープか何か使って固定するなり対策するでしょう。

もちろん、ズルズルいかないのがベストなのですが、「実害」という意味で考えると少ないような気がしています。


●無印の方がAFが速い
LEより無印の方がAFが速いという書き込みがいくつか見受けられました。
気になるのでちょっと確認してきたのですが、失敗したのがLEのソフトウェアバージョンを確認してこなかったことです。
展示品のファストハイブリット対応を確認するべきでした。
まあ、そこをあえて無視して書きますと、確かに無印の方が速いです。
これは、インターナショナルフォーカシング方式の搭載・非搭載の違いもあるのかもしれませんが、それよりもなによりも、LEはテレ端時に暗い部分だとAFが迷いやすいようです。
無印ではそんなことがなかったのですが、LEはよく迷うため、これだと「イラッ」とすることがあるかもしれません。
この現象に、ファストハイブリットが関係あるのかないのかはわかりませんが、私には決定打になるぐらいの違いがありました。
基本は外で使うことが多いとは思うのですが、子供の学芸会など室内撮影もあることを考えると、問題の重要度を量った時に……

重さ+大きさ+色+価格差+鏡胴伸び < AFの迷い

……と頭の中でなりました。
あえて言うなら、無印は画質も+αというところで。


※追記
確認しましたが、テストしたLEはVer.2になっていました。
ちなみにもう一度、調べてみた結果は――

B011SE≦LE<無印

――というAFの速さの順番でした。
これは静止物の距離を変えて順番に見ていた時のピントあわせです。
B011SEとLEの差は、もしかしたら気のせいレベルかもしれませんが、共通しているのは遠くから近くの目標物にピントを合わせた場合、迷ったり、たまにピントが合わなかったりすることがあるところでした。
また、AFの動きが、LEと無印を比べると無印の方が速いです。



●結論:SEL18200をポチりたい!

この結論に達したのですが、今月はいろいろと買い過ぎて辛いです!
でも、いきなりポチりそうだなぁ……。


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