すると、最初はあまり期待値を持ってみてもらえません。
期待値が高ければ、「この人の作品はこれから面白くなるはず」と読み続けてもらえますが、それがない限りは最初の方のPV変化は、これからを占う重要な指針となります。
通常、最初の数話は試しで読まれます。
1話目→2話目の落下率が高い場合は……
・1話目がこけている。
・引っ張ってきた読者層が違う。
……ということが考えられます。
そして、次の段階として3話~4話あたりから次の断層ができます。
試しよみをしばらくしてみたけど、やっぱり合わなかった層が離れていくわけです。
さらに今度は長期になっていくと、ふるいにかけられるようにどんどん落ちていきます。
実は、そういう意味では「1話を長くした方が有利」です。
1話が短いと、「次に行く」という動作のところで一区切りされやすくなり、次を読んでもらえなくなることがあります。
では、10万文字を10話提供するのと、100話提供するのではどちらがいいかという話ですが、それは一概に言えないところです。
Webでは宣伝の問題もあります。
更新頻度が多いほど、目につきやすくなるのも事実です。
ただし、スタートダッシュがうまく言っていれば、ランキングやレビュー等で人目に触れやすくなり、そのあたりをカバーできます。
その場合は、少ない話数で提供した方が高い平均PVを得られるでしょう。
さて。
前置きが長くなりましたが、ちょっと拙作のPVを見てみたいと思います。
なるべく正しいデータにするため、変則的だった閑話休題と、第1話Reは抜きました(よく見るとグラフが1段ずれているけど、まあ推移ということで)。
1話平均211PVです。
20話ぐらいまで、だいたい平均を10%上回っています(緑部分)。
25話(三章終了)を過ぎると、平均を下回ります(赤部分)。
ちなみに、25話までだと261PVありました。
41話(四章終了)を過ぎると、今度は真っ赤です。
典型的な落ち方ですが、実は私の予想より落ち方はなだらかでした。
シリアス系の話が入ってきたところで落ちてきているのか、中ダレが起きているのか、微妙なところですが、スタートを考えるとこんなものだったかもしれません。
幸いだったのは、フォロワー離れを起こしていなさそうということでしょう。
改善できるとしたら、イベントを起こすのを三章にするべきだった感じでしょうか。
個人的にはベストタイミングだと思っていたんですけど。
また、地の文を少しずつ盛っていることに気がつかれてしまったのかもしれません(笑)。
ちなみに、平均は211ですが、最低率が50%であり、現在のブックマークが98ということからも、実際の読者は211の50%ぐらい、つまり100名程度だと思われます。
だいたい、今までの経験からも、PVの半分ぐらいが実読者数だと思われますし、こんなもんでしょう。
この程度で、読者選考に残るということを考えると、選考する読者がどれだけ少なかったのかわかります。
もちろん、もっと読まれている作品もあるので、つまりは「偏っている」ということなのかもしれません。