本当に久々のブログ更新です。
仕事が変わったことで生活パターンも変わり、いろいろあって更新できませんでした。
ただ、ここ最近でかなりいろいろなものを買ったので、その中でも代表的な物を少しまとめて更新しようかと思います。
その第一弾が今回のSONYの折りたたみタブレットであるTablet Pです。
まあ、詳しい説明は他のところを見て頂くとして、ここでは純粋に感想を書いていきます。
最初に総評を書くと、「非常に残念な端末」です。
いろいろとなにもかも中途半端。
もう少しなんとかならなかったのかなと思わされます。
発想は悪くないのですが、詰めが甘すぎます。
これを買うなら、Tablet Sの方を買うべきでした。
それでは、具体的にどこが悪いと感じたのかを書いていきましょう。
まず、ハードウェア。
最初の銀色のカバーが妙に安っぽさを感じさせます。
別売の黒カバーに変えると、かなりその安っぽさがなくなり質感もあがりますが、6千円弱もします。
つまり、本体定価の10%。
私はポイントと割引で買いましたが、そのままの値段ではとても買う気になりません。
スピーカーの位置も気になります。両手でゲームコントローラーを握るように持つと、左側面のスピーカー口を塞いでしまって音がこもってしまいます。
ちなみにこのモノラルスピーカーの音が最悪です。音や映像を楽しむ事を売りの一つにしているのに、かなりお粗末。
もちろん、ヘッドフォンをすれば問題ない音質が楽しめるのですが、それにしてもこのスピーカーはないと感じさせます。
さらに、Tablet SにはあるHDMI出力もTablet Pありません。映像を楽しませたいなら、これはつけておくべきだと思うんですけどね……。
開いて両手で持つと、左右の黒枠(ベゼル)部分がけっこうあることに気がつきます。
たぶん握るための幅もあると思うのですが、私の大きめの手でも親指でキーボードを打つ時に幅がありすぎて真ん中が押しにくくなってしまいます。
ちょっと幅がありすぎますね……。
それに全画面で表示すると、ヒンジ部分が見にくいという問題もあります。
重さは問題ないと思いますが、消費に対してバッテリーの容量が少なすぎます。
何しろスタンバイ状態で電池が一日、保たないときています。
ACを接続しないで置いとくことができないため、自宅で使うにしても気楽さがありません。
(ちなみに、XOOMだとスタンバイで2日ぐらいは保ちます)
外に持ち運ぶにしても、電源を完全にオフにして置かなければ一日保たず使い勝手が良くありません。
結局、家でも外でもバッテリーの消耗を気にして使わなければならず、使うシーンが限られてしまいます。
次にソフトウェア。
まず、気がつくのは、メールソフトの使い勝手の悪さ。
メールの通知がステータスバーに表示されてるので、それを選ぶと通知されたメールが開くのが普通ですが、P専用のメーラーではそうはなりません。
本来ならば、最新のメールにフォーカスがいくものですが、なぜかフォーカスが古いメールにあります。そのため、メール一覧を一番上までスクロールさせる必要があります。
また、標準のGmailアプリもなぜか、タブレット型ではなく、2.2系のスマホ型。スレッド表示などありません。
なんとも半端な作りです。
また、文字入力も微妙です。
英数入力後、候補指定。その後に最後の半角スペースを消して、日本語入力しようとすると、前に入力した英数が再選択されてしまって全角に変換されてしまいます。
さらに下画面(キーボード側)には変換された文字が表示されていますが、なぜか上側の入力中画面には変換候補が表示されていません。
そのため、入力時は下の画面を見ていなくてはいけなくなります。
もちろん、マッシュ非対応。
その他にも、なぜか「トーク」が入っていなかったり、専用のSkypeクライアントが不安定だったり、マーケットは半画面にしか対応していないため使いにくいし、「Remote Media for Tablet」というソニーアプリがTablet Pには対応していなかったりと、中途半端な環境のため用途範囲が狭まることになります。
もう少し、アプリの作り込みはできなかったものでしょうか……。
他にもいろいろありますが、長くなりすぎるのでここまで。
とにかくいろいろと中途半端な作り込みで、利用方法の方向性が見えません。
しかも価格も通常のタブレットより遙かに高いときています。
買うならば、どのように使うのかよく考えて手をだすべきでしょう。
ちなみに、右のケースを買いました。
安いですが、しっかりした作りでよいケースです。
蓋側のネットに予備バッテリーも入れることができるので便利でしょう。
鞄に突っこんで持ち歩くのには適していると思います。
ただ、これに入れてしまうと厚みが凄くなるので、もう服のポケットに入れるようなことはできなくなりますね。