2019年3月28日木曜日

大型ワンタッチテントはポチるな!(DOD製ビッグダディ、キノコテント等)

DOD(旧ドッペルギャンガー)というアウトドア用品のブランドがありまして、変わった名前やアイデア商品を出している面白いメーカーです。
個人的にはわりとファンで、このメーカーのテントだけでも3種類ぐらい買っていました。
その中でもタケノコテントは、このブログでも何度か紹介した気にいっている商品の1つです。
私の小説でも登場している事からもそれはわかっていただけるでしょう。

しかし、そんなお気に入りのDOD製のテントの中で、とてもではないがお薦めできない商品がありました。
それが「ビッグダディ」です。



見ての通り大型のトンネル形2ルームテントでして、ファミリーやグループキャンプ向けのサイズです。
すでに販売終了のためトップからのリンクは消されているようですが、プレミアムテントというDODの中では高級な部類のテントでした。

私がこのテントを買ったのは、この広さに惚れたのと、「ワンタッチで立てられる」という特徴のためでした。

ワンタッチ型というのは、フレームがいわゆる折りたたみ傘の様になっていて、立ち上げるまでが簡単にできるというのが売りです。
今までワンタッチ型のタープやテント等はもっていて、確かに立ち上げるのは便利なのは知っていました。最初の骨組みは本当に簡単に立ち上げられます。

ただ、ワンタッチ型にも弱点はあります。
立ち上げるのは楽なのですが、しまう時に非常にまとめにくいのです。
またこのサイズになると、ワンタッチといいながらもかなり力が必要ですし、メインフレームを展開したあとにも2本のフレームを組み立てたり、実際にはペグダウンを何ヶ所もやらないと安定しません。
そのため、最初のイメージよりも手間がかかることはまず知っておいてください。

というわけで、その点さえ了承できればワンタッチテントは便利だよ……となるはずなのですが、ここからが本題です。

それでもこのような大型のワンタッチテントは買うべきではありません。



理由は、ワンタッチ機構に問題があるからです。
このワンタッチの機構ですが、可動部分が当然ながら多々あります。
そして大型故に、設置時や撤収時に強風などで煽られた時、その重量から負荷が機構部分に一気にかかることもあります。


そして、このようにフレームが軸からはずれてしまうこともあるのです。
特にワンタッチ型は広げる時に部分的にペグダウンして飛ばないように固定して……というのがやりにくく、風が吹くと人力で抑えることになります。場合によっては、好ましくないように力がかかることもあります。

しかも、この機構部分が壊れると、なんとDODでは全損扱いで、有償修理も有償交換もしてくれないのです。
写真を見ると「ネジをはずしてはめ込めばいいんじゃね?」と思うでしょうが、メーカーからの回答は「組み込み式のため分解不可」であり「無理にはめても安全性が確保できないため修理できない」ということでした。

つまりフレームが外れたとたん、この高いテントがいきなりゴミになります。

普通のテントならば、フレームが曲がったり折れたりしたら、そのフレームだけ購入できる場合がほとんどでしょう。
しかし、DODのワンタッチフレームはそれができないのです。

これはたぶん、現行商品であるキノコテントプレミアムワンタッチテントなども同じリスクを孕んでいると言えるでしょう。
大きくなれば、やはり負荷も大きくなるので壊れやすくなるのです。
キャンプに行く人ならわかると思いますが、強風で煽られてフレームが曲がるなどよくある話です。
またフレームをつなぐ紐が切れることや、留め具が壊れることもあるかもしれません。
たったそれだけで修復不可能になるテントは、やはり皆さんにもお薦めできません。

ちなみに小型ならば、まだ重量負荷が少ないかもしれません。
また、2万円台ならもう少しあきらめもつくでしょう。
しかし、ビッグダディのように7万円もするものが壊れると被害は大きいものです。

ちなみにこのビックダディですが、試しに立てたのが1度。
本格的にテントに使ったのが2度だけでこの様です。
もちろん、1年経っていません。


また、少し話はそれますが、この商品には多くの欠陥がありました。

まず、雨漏りがひどい。
トグル(窓部分の布を巻いた時にまとめる留め具)のは部分から水漏れがすごいのです。



これが強雨とかならまだしも、しとしととした雨の状態でこれです。
もちろん、結露ではありません。室内との温度差はさほどなく、トグルの周りは濡れていませんでした。
つまり、トグルの縫い目の糸の部分から雨が入りこんでしまっているのです。

メーカーに問い合わせたところ、この部分にはシーム加工していないのでユーザーが自分でやってくださいとのこと。確かに説明書にもそのように書いてありました。

しかし、もっと強い雨でも他のメーカーのタープやテントで、ここまで極端に水漏れしたことはありません(劣化後は別でしょうが)。

しかも、このテントはオープンにできる部分が多いので、トグルがたくさんあり、シーム加工も大変な作業になります。

それと生地の耐水圧も数字ほどない気がします。インナーテントのボトムとかも、先の水漏れからグランドシートの上に入りこみ、簡単に貫通しました。

さらに4シーズンテントを謳っているのですが、冬場に使うにしては密封性が悪すぎます。

一番の問題は、コーナーパネルです。


このテントでは、メッシュが外側にありアウター生地が内側にあります。
そして左右はチャックで閉じるのですが、上部はなぜか短い面テープがついているだけ。


そのため、強い風が吹くと簡単に開いてしまい、気密性が失われます。
雨が降っていたりすると入りこむこともあります。

また、正面のパネルはキャノピーになるのですが、底辺を閉じておく機構がないため、風が吹くと持ち上がって風がもろに入ってきてしまいます。


上の写真だと左下のブロックが置いてある部分。その上のオレンジのラインが持ち上がってしまい、風が入ってきてしまうわけです。左右はチャックされているのですが、底辺には何も止めるものがないのです。

ちなみに外メッシュ方式は、雨が降った時に中から閉めることができる利点はありますが、雨が止んだ後に水切れが悪いと言う欠点もあります(これはタケノコテント、キノコテントも一緒)。


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ビッグダディは販売終了になった為にもうそんなに出回ることはないでしょうが、キノコテントは発売したばかりです。購入する際は、ワンタッチ機構のリスクをよく考慮することをお勧めいたします。


追記:その後の顛末は、こちらに。

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