前回、納車が楽しみだと書きましたが、実はそれは喜びだけではありませんでした。
私は基本的に新しい物好きです。
特に機械ものはよく買い換えて、新しいものを手に入れたりすると、それだけでご機嫌になります。
ですが、今回ばかりは新しいものを手に入れる喜びよりも、今まで持っていたものを手放す悲しみのが大きかったようです。
まちがいなく愛車であったアルト・ワークスRS/Z......。
毎日、駅まで送ってくれて、駐車場で帰りをおとなしく待ち、そして帰りも家まで乗せてくれる。
駅が近くなっても、遅刻しそうだと「しょうがねぇなぁ」と駅まで運んでくれました。
休みになると、「重いよ~」と言いながらも大量の買い出しを運んでくれました。
連休なら小さい体で遠くまでがんばって走ってくれて、高速では横風に揺られ、雪道もがんばって走り抜け、私たちを楽しませてくれました。
運転の下手な私のせいで傷だらけになりながらも、ずっとつきあってくれたのです。
でも、私は買い換えを考えてしまいました。
今、考えると早まった気がしています。
手放すときに、こんなに辛くなるとは思いませんでした。
せめて知り合いが乗ってくれたら......と都合のよいことも考えましたが、そううまくはいきません。
2004年10月23日の土曜日に、ごちゃごちゃになっていた運転席周りを片づけました。
「久しぶりに片づけてもらって嬉しいなぁ」
どこからともなく、そんな声が聞こえてきます。
その後は、洗車に連れて行きました。
最高のコースで洗車してもらったワークスは、驚くほど真っ白で艶やかになり綺麗になっていました。
自慢げに綺麗になったボディを見せながら、また声が聞こえてきます。
「綺麗なった?......これでボク、売られないですむ?」
もう私の中ではワークスは擬人化されていました。
これほど辛かったのは久々です。
本気で久々に泣いてしまいました。
買い換えなど考えないでもう少し乗ってやればよかったと。
でも、もう彼はいません。
ごめんなさい、ワークス。
ありがとう、ワークス。
これからもがんばって走ってね。
贅沢に願わくば、その魂が次の車に引き継がれることを......。
Comments
・・私もキテしまいました。 (;_;)
スケール小さくなりますが、
私の原チャリ1号ことCRM50(HONDA)も2台目で、
1代目は実家にいた頃に買って一緒に上京し、
しばらくはバイトに買い物に、または船に乗って大島、式根島などへも行ってました。
下北沢に引っ越したのをきっかけに、
電車メインの生活になってしまい、
世田谷区お得意の入り組んだ道路のおかげで、
出た道から戻れないという面倒くささのせいもあって
どんどん乗らなくなってしまいました。
結局引っ越してから2年の間に400kmとかしか乗らない始末で(totalでは9000km弱)
安いとはいえ任意保険とかも考えると、維持費もかかるし、乗らなくて草臥れて来たのもあって
結局手放してしまいました。
通勤の足が欲しいなあ。
と去年突然買ったのですが、最初スペインSUZUKIの
SMX50を探していたのですが、
縁あって、また同じ車種に乗ることになりました。
12年オチなのに走行が4800km。時間が経って
変色しヤレたプラ系外装と反対にあんまり乗られてないので
ピカピカのエンジン周りとフレームなどに
死蔵されてた雰囲気が漂っており
手放した1代目が重なるようになってしまいました。
偶然工具入れから、前オーナーの書類のコピーが
出てきて、見ると女性だったそうで
興味あって買ったんだけど、ちょっと乗ったら飽きた、
他のバイク(もっと大きい)買っちゃった
クルマに乗るようになった。
なんて感じでそのままガレージの隅っこで
ショボーンとなっちゃったのかなあ。と。
2台目を買ってから、そのボロボロのヤレた姿を見ながら
「絶対に新車時以上のカッチョイイバイクにしてやる」
と、外装を新品に全交換し、元に戻すんじゃあなくて
高年式のパーツ、アフターのパーツ(アチェルビスとかPROGRIPなどのイタ物とか)もいれたり
「贅沢させてやる」
とハイオク&カストロールの上級グレードオイル
しか入れなかったりとか。
なんとなく1代目の供養をしている気持ちでしょうか。。。
トレン太くんのCMではないですが、
「顔」のあるクルマだけに、思い入れは余計に大きいだろうなあ。
と思います。
・・ 乗り物に限らず、
モノにはなんらかの縁があってやってくる。
と勝手に思いながら中古PC買ったりもしてるんですが、
ワークスくんも、見知らぬ乗り手の前に
悪魔のZ(湾岸ミッドナイト)のような衝撃的な
出会いをして、(チョットやりすぎ)
また新たな生活をしてくれるものだと
私も願っています。
おお、わかりますよGUYM氏!!
のびちゃんは、一番寂しかったのはスープラかな。リトラの70スープラで色は白。マフラー入れてホイール変えて車高調組んで、助手席方面からのクレームはすごかったけど(うるさいとかガタガタするとか!)かなりお気に入りだったなぁ。
売ろうと決めたのは、旧職場をやめた時。お金もなかったし、どうせ数ヶ月日本にいないや、と思ってとっても気軽に一週間後には買い手も決まって。
知人の知人だったので本当に薄謝で、手続きとかも全部自分でしましたです。そんときはどうもなかったんだけど、数日して、街でその車を見かけたときには、胸にぐっと来るものがありましたねぇ・・・・・・1Jの音ってこんなにカッコ良かったっけと。
その寂しさを紛らわす新しい車もなく、次の愛車ソアラ君を購入するまでひたすら親の車を借り続けたあの一年間。せつなかったっすね~
今はそのソアラともお別れで、アリっちはすこぶる快調。
お別れはまだまだ先になりそうです。
(つд⊂) cyiも売りに出すときはすっごくさびしかったです。;;))))
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