2016年1月25日月曜日

BONXを手に入れた!

https://greenfunding.jp/lab/projects/1316
http://blog.bonx.co/


クラウドファンディングで企画された「BONX」という「ウェアラブルトランシーバー」が届きました。
ウェアラブルトランシーバーってなによ? ……という感じがしますが、非常にぶっちゃけちゃいますと、スマホを使った「IP電話ソフト+Bluetoothヘッドセット」の組み合わせです。
ハンズフリー時の切り替えや、会話時のみデータ通信するようにして省電力化などを取り入れていますが、技術的にはさほど目新しくはありません。
新しいところは、「トランシーバーのような使用感覚」というアイデア部分です。

これだけ考えると、価格設定は高いと思います。
しかし、これはあくまでファンディングで、未来に賭ける商品ということで、私も投資してみました。
逆に言えば、技術的には今まであったものの応用なので、実現性も高いと言えるでしょう。


届いたのは、こちらの商品。
あくまでトランシーバーなので、複数台ないと意味がありません。
写真では1箱ですが、私は2台購入しました。



中身は、こんなかわいらしい缶ケースに入っています。
しかし、ちょっとこのケースは不要だと感じました。
むしろ、持ち運び用のピッタリサイズのハードケースが欲しいところです。
一日つけてみましたが、やはりしまっておきたい時もあります。
そんな時、ケースがなくて少し困りました。



蓋をあけると、一瞬「?」と思うような形が入っています。
耳に引っ掛けるパーツがついておらず、ピンクのクッションの中に本体だけがポツンとお目見え。
ちなみにこのピンクのクッションの素材があまり良くなく、缶ケースなどに貼りついてしまうという問題が出たようでしたが、とりあえずテーピングなどでカバーされていました。
その点は対策中で、今後の商品では問題なくなるそうです。



本体はこんな感じ。
ちょっとかわった形をしています。
小さい丸はボタン式のボリューム切り替えで、押すたびにミュートから最大まで4段階切り替えです。
ただし、均等な段階性ではありません。
また、ボリューム調整として、この操作方法は使いにくいでしょう。
いっそうのこと、ボリュームは完全にスマホ本体に任せて、ミュートボタンにした方がよかった気もします。
または、長押しでミュートの機能があると良かったですね。



全体のセット内容はこんな感じ。
ピンクの台の下に、充電用ケーブルと、大きさの違う耳かけが3種類。
また、耳に入れる部分に形違いが1つあります。
写真の右上にあるのは、本体を裏返したもの。
でかい丸の方にカバーがあり、電源スイッチと充電用USB端子が隠れています。
小さい丸の方が、キスチョコのような形で、スピーカーになっていて耳に入れる部分です。



おまけのステッカーとか入っていました。


さて。
肝心の使い勝手ですが、結論から言えば「実用に耐えない」と言わざるを得ないでしょう。

まず、本体ですが、シンプルすぎて外から電源オン状態なのか、リンクしているのかが全く判断できません。
スイッチを切ったつもりで持ち歩いていたら、実はスイッチが入れっぱなしでいつの間にか電池がなくなっていたりしました(笑)。
判断するには、耳から外してスイッチを見るしかないのですが、耳への固定力がよいため、逆に取ったりつけたりが面倒です。
この辺は、あきらめてスマホ側でステータスを確認すればいいのかもしれませんが、それが正しく反映されません。

そもそも、たまにスマホとペアリングがうまくいきません。
なかなか接続せず、なんどかオン・オフしたり、アプリを再起動したりすると接続できるということがありました。

また、マイクのオン・オフ状態が表示されるのですが、それも正しく表示されず、「×」マークがついているのに会話できてしまったり、逆に会話可能状態なのに会話できないなど不安定です。
さらに、ハンズフリーモードとトランシーバーモードの切り替えが、正しく行われず、ずっとハンズフリーモードになりっぱなしだったり、送話オン・オフでできない状態も多々ありました。

ハンズフリーモードでの送信切り替えも、周りのノイズを結構拾ってしまうので、賑やかなところだとほぼ意味がありません。

会話に関しても、最初は良くても途中で切れてしまい、それっきりつながらくなることもあります。
ハンズフリーでの遅延は、mineoのLTEで3秒、WiFiでも同じぐらいの遅延です。
条件が良ければ、1~2秒。
そこらのIP電話アプリと大差ない感じで、自然な会話は難しいでしょう。

再現性がある問題として、会話中にLTE→WiFiは問題ないのですが、WiFi→LTEだと接続が切れてしまいます。

検索関係も不安定で見つかったり見つからなかったりするため、再接続にも苦労します。
多くはアプリの問題のようにも感じますので、アプリは早急に何とかしてほしいところです。
また、アプリのデザインはおしゃれなのですが、ぶっちゃけ表示が分かりにくい。
特にステータスはもっとはっきりとわかるように、インターフェイスの見直しもしていただきたいところです。


遅延はともかく、「連絡を取る」という重要性を考えると、「安定性」が大事です。
安定さえしていれば、LTEが入れば距離無視のトランシーバー替わりにはなりそうなアイテムです。
送信パケットを抑え、消費電力を抑え、その上でつなぎっぱなし感覚で手軽に使えるのならば、夫婦で手分けして買い物するときなどでも、気軽に利用できそうです。
グループ旅行などにも使えて、非常に有効なアイテムとなるでしょう。
現在の実用性は安定度を考えると「皆無」ですが、これからのバージョンアップに期待したいところです。

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