2009年8月11日火曜日

今さら、「新世紀エヴァンゲリオン」を見てみました

なんか下腹部にできた粉瘤が小さくなって、なんか触ってもわからないぐらいにしぼみました。

……なんでなにもしていないのにしぼんだんだろう?

 

しぼんだと言えば、「Zii EGG」が開発者向けにしか発売せず、通販で買えるかと思ったら日本への発送がなくて物欲がしぼみました。

……なんであんなおもしろいマシンを普通に売らないんだろう?

 

いやはや、世の中には「なんで?」がいっぱい。

ところで、それなりに話題のアニメとか見たりしていた私ですが、非常に話題になったアニメである「新世紀エヴァンゲリオン」はまったくもって見ていませんでした。

……なんで見なかったんだろう?

 

なんか気が向かなかったんですよね、当時は。

ただ、最近になって、新劇場版が作られて見に行った知人たちがみなおもしろいと口をそろえて言っています。

うーん、そんなにおもしろいというなら、ちょっと最初から見てみようかなと思い立ち、ビデオ屋からがっつり借りて見ることにしました。



 

とりあえず、見たのはTVと最初の劇場版。

で、感想なのですが、細かく書くと長くなりそうなので、大雑把に。

 

まず、TV版の最初の方ですが、異様に乗りが悪い。

強引な展開で主人公ではなく周囲のキャラクターのノリについていけません。

見ていて主人公が一番まともかもしれないと思うほど周りが異常に見えました。

特にミサトさんがシンジにエヴァに乗れというシーン。

「乗りたくない」というシンジに「またお父さんから逃げるの!?」と言うのですが、まったく意味がわかりません。

お父さんから逃げなくとも、よくわからないロボットで命をかけて戦えと言われれば逃げたくもなるでしょう。

それとこれは、まったく別のことでしょうが……と、そんな感じで正直、前半は見るのが辛い感じがありました。

 

それでもアスカが出てくるぐらいになって、なんとなく面白い感じになってきました。

私は暗くてシリアスな話かと思っていたのですが、思っていたよりもギャグアニメだということにこの辺で気がつきました。

というわけで、中盤から終盤にかけては、おもしろいかもしれないと思い、続けざまに見ました。

 

しかし、終盤になって視聴者を置き去りにして結末に進んでいくストーリー。

それを演出だというのでしょうが、どう考えても暴走気味の構成にしか見えません。

押井守監督が暴走した感じに似ています(笑)。

そして問題の最終話2つ。

見るだけで疲れて気持ち悪くなる映像構成。

あまりにちらちらとするので、栞御前は気持ち悪くなっていました。

さらに内容も問題。

ストーリーでテーマを語るのではなく、テーマ自体を同じような形で延々と語ってしまい、今までの展開をまったく有効活用せずに結論を言っておしまい。

あれは、(伝わったかどうか別として)テーマのエンディングではあったかもしれないけど、ストーリーのエンディングではない

結局、「物語は終わっていない」という「未完」作品になってしまっています。

 

話を広げすぎて結論がその時はつけられなかったのか、もしくは最初から狙っていて劇場版で結末をつけた(ということが公式らしいが)のか知らないけど、どちらにしても私の中ではこの結末のおかげで「駄作」になってしまいました。

まあ、この作品については賛否両論あるらしいし、中には絶賛する人もいるのでしょう。

そのことを否定するつもりはありませんが、少なくとも私の理解の範疇にこの作品はありせんでした。

 

さて。そこで本当のエンディングであるという劇場版をみました。

ここでいう劇場版は「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」のことです。「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生」は必要なさそうなので見ていません。

確かにこちらはストーリーのエンディングかもしれませんが、やはりうざい演出が気になります。

とにかくなにもかもわざとらしさを感じてしまう。

ロボットものではなく、グロテスクな表現の戦いはテレビ版に輪をかけて過剰に表現。

さらに一般的な性的タブー表現などをやたらにいれる。

それは必要だったのか、それによってなにを表現したかったのか……。

わかるようでわからない。

というか、私はどうしても反骨精神的な描写であり、物語のための描写じゃなかったような気がして仕方ありません。

統合世界でATフィールドのある(元の)世界に対し、ある一種の悟りを開いた(他人を受け入れる強さをもった)シンジが、最後にアスカの首を絞める表現もわかりませんし、そもそもアスカだけが再生されていたのかもわかりません。

自ら生きようとしたものが生きる……というなら、シンジはもっとも遠くにいて、他にもっと近い人もいたでしょう。

テーマと行動が伴わないので、どうにも混乱しか残らない感じです。

 

まあ、もう二度と見ない作品だと思いますが、逆にこれをどういう風にしたのか、新劇場版の方は興味があります。

「破」がDVDのレンタルででたら、「序」とまとめてまた見てみたいと思っています。


11 件のコメント :

  1. そーかーいろんな見方があるんだなー
    自分なんか単純に相当盛り上がってみてたけどね(3日間ぶっ続けで見たw)伏線を全部回収しきれない、製作者のパワーがあふれてところどころ破綻してるあたりが、逆に作品としての魅力を高めてるのかなぁと感じました。こういうの、デビット・リンチの作品にも感じることがあるよぅ。

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  2. パワーがあふれて破綻ということは、要するに表現し切れていない=いろいろと力不足なところがあるということじゃないのかな?
    その力不足さに魅力を感じるのは、やはり私の理解の範疇外です。
    なんとなくね。「魅力的に見せようとしている」という香りに包まれた作品で、その幻想の罠にうまく釣られてしまった人には、非常に魅力的に見えるような気がします。
    そういう意味では、今までにない非常に高度な技術のある釣り作品なのかなと。
    私にとっては、やはり「惜しい作品」でした。

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  3. http://homepage3.nifty.com/mana/chu10.htm#top
    なんか、私の疑問に思ったことがここで解説してあった。
    正しいのかどうかは別にして、そういう問題提起に対していろいろと考えることができるのもこの作品の魅力なのかもしれない。

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  4. どこに面白さを感じるかは人それぞれとして、いちお、ひとつ自論をのべておくと・・・完成されていることと、面白さって違うと思うんだよね。
    エヴァの面白さは、監督だけでなく当時のスタッフ全員が、すげぇ作品を作りたい!とあれこれ詰め込んだ結果の産物じゃないかなぁと思ってます。計算してああなったわけじゃなくて。例えば、TV放映時期を一年遅らせて、丁寧に力不足なところを埋めて、破綻しない内容で放映したとしたら、果たしてあれだけの人気になったかどうか。ミロのビーナスみたいなものかと思っています。
    そういう意味で考えると、今回の映画版はすごく完成されてて、伏線もしっかり回収しそうだし、力不足を微塵も感じることのない超力作なんだけど、ほんのちょっぴりモノ足りなさがあるんだよな・・・個人的には。
    でもGuymさんには、たぶん「破」は最強に面白いかもしんないです。もちろんnobicanも好き!もー早く語りたいから、見てみてwww

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  5. 「完成されている=おもしろさ」ではないことは当然だと思います。
    もちろん、同意。
    ただ、「エヴァの面白さは~~詰め込んだ結果の産物」というのが問題。
    その「詰め込んだもの」がどんなおもしろい要素だったのか、そしてそれらが互いにつぶし合わずに、結果的に「ああ、おもしろかった」という産物になったのかということが問題ですね。
    エヴァは「考えてみるアニメ」なのか「感じるアニメ」なのかというのがチャットでも話し合われたのですが、もしかしたら「感じるアニメ」なのかもしれないという結論になりました。
    上記の「おもしろい要素」やその「産物」をおもしろいと感じられたかどうか、そのセンスによるものではないか……と。
    それに、「破綻しない内容で放映したとしたら、果たしてあれだけの人気になったかどうか」と言われれば、答えはのびちゃんの話から言えば「Yes」になりそうですね。
    だって、「今回の映画版はすごく完成されてて」=「破綻がないエヴァ」なんですよね?
    その映画が人気あるみたいだから、TV版でも破綻がないエヴァをやっていても人気は出たんじゃないですかね。
    ちなみに、「Guymさんには、たぶん「破」は最強に面白いかもしんないです」という意見は、夜凪氏やHajime氏とまったく正反対でした。
    2人からは「きっと気に入らないと思う」と言われましたよ。
    余計楽しみになりました(笑)。

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  6. あ、ちなみに。
    -大量の伏線が消化されずに残った
    -完成(完結)されていない
    -物語が破綻している
    のびちゃんは、これらを魅力につなげたり、認めたりしているようですね。
    私は○か×の二択で言えば、これらは×要素だと思います。
    これを○的に考えるのは、なんか「悪いことがかっこよく見える」みたいな雰囲気を感じてしまいました(笑)。
    むろん、わざと謎として残す伏線や、次回に続けるために完結させないなど、技術としての演出はあると思いますけどね。

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  7. 私的には○か×だったら、○ですね。
    だって、結構ハマって見てたもの。
    そもそもは、エヴァのデスクトップアクセサリーとかが、ものすごっい数量の受注がきて、「何でこんなに来るの?」って思ったので、アニメを見てみたんだけど、それがあの良くわかんない最終2話で、「なんじゃこりゃ?」って思った(笑)
    その後TVで一挙放送みたいなのがあって、それで全部見たんですが、ハマりましたよ。
    全部見て思ったのは「広げた風呂敷、畳めなくなっちゃったのか?」でした。
    その後、映画とかも見たけど、相変わらず、疑問点は解消されてませんねー。
    あとは、マニアな人が好きそうなネタとか、詰め込んでるなーとも思ったかな。
    そういえば「カレカノ」もアニメ化されたけど、「えー?こんな終わり方なの!?」って終わり方だったよ。まー、アレは作品が連載中だったから、仕方ないのかなとも思ったけど。
    ちょっと脱線したけど、新しい映画は全部DVDになってから、じっくり見ようかなと思ってます。

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  8. >私的には○か×だったら、○ですね。
    >だって、結構ハマって見てたもの。
    作品自体を○×で表現するのは、ちょっと勘違いされそうなので。
    感想というのは人それぞれですからね。
    この作品自体が×ダメ×というわけではなく、私がこの作品を楽しみきれなかっただけですから。
    上記で私が○×で書いたのは、「一般的に物語作品として」やっていいことなのか、悪いことなのかを二択で選んだ場合、上記の3つは「いいことではないだろうな」という話です。
    上にも書いたとおり、センスがあえば楽しめる作品なので、hiromiさんはぴったりセンスがあったということでしょう(*'-')b

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  9. あ、○って書いたけど、諸手を挙げて賛成ってわけじゃないですね。
    起承転結の結の部分だけは、もうちょっと考えて作って欲しかったと思いました。
    消化不良で気持ち悪かったです当時は。怒りさえ覚えた気がするのを、思い出しましたよ(笑)
    なので、今回映画になるって聞いた時は「ちゃんと、ひろげた風呂敷畳んでくださいね」って思いました。あの数々の疑問点は解決されてるのかしら?
    ともあれ、あんなに一生懸命アニメ見たのは、アレが初めてかもってくらいにはハマってのは事実です。

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  10. 正月で暇なのでアニメ版エヴァをみた。つまらんかった。
    しかしなるほどとも思った。つまりエヴァは万人向けではないということだ。人気があるので、万人向けかと勘違いしていたといいうことだ。
    主人公の超内向的性格からして一般向けではない。エンディングは意味がわからない。
    設定やロボットは面白いし話の展開は極めてまじめで練っているという印象を受けるが全く持ってエンターテイメントとはいいがたい。しかし、濃いのは事実だ。
    つまるところ、製作者サイドがまじめに好きなことをやった。
    まじめに練っているから普通の作品より濃くなり、万人受けを狙ってないから逆に特定の視聴者に強烈な印象を与えた。
    そして当時のオタクにはその層が多く、マスコミがその異様な行動に食いつき煽り立てた。
    戦闘シーンやロボットに対する食いつきはライト層で、コア層はより話の展開と濃さにほれ込んでいることからも、この想像は大きく外れていないはずだ

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  11. ぽるこ様、コメントありがとうございます。
    濃さ……というより、ベクトルの違いなのかもしれません。
    制作者サイドが好き勝手にやったとしたら、その好き勝手にどれだけシンクロできるかがおもしろさの分かれ目かもしれませんね。
    おもしろくなかった人は、シンクロ率が低い人だったと(笑)。

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