■WZ Writing Editor 2
http://www.wzsoft.jp/wzw2/私は、MS-DOS時代のVZ Editorというのを使っていました。
いまだにその光景である、WZ Editorの旧バージョンを使用しています。
今回紹介する、WZ Writing Editor 2は、WZシリーズの中でも原稿、小説、シナリオなどに適したエディタです。
青空文庫やカクヨムのルビのタグ等に対応しているため、Web小説を書く方には非常によいエディタです。
タグの切り替えも簡単にできる。
EPUBやPDF出力もできて、高度なアウトライン機能もあります。
自動バックアップや世代管理のほか、独自のマクロ機能を使った多くのカスタマイズなど、昔から使い勝手がよいエディタでした。
また、おまけの機能として校正の機能もついています。
●自動校正
機能としては上記の通り。
ある程度の文法チェックが行えます。
この中で「受け身」ですが、これがオンになっていると「ら抜き」が反応しない場合が多いようです。
結果はこのようなダイアログで表示されます。
本文も反転して示唆されるのですが、今一つわかりにくい感じがします。
いくつか指摘された部分を説明します。
1) ここでは「の」という助詞が連続していることを注意してくれています。
これは他の校正ソフトにない機能です(ただし、次回に紹介するソフトでは、修飾関係がわかりにくい場合に指定する機能があります)。
2)「否定」は否定文を注意してくれます。これは文章によるので場合によっては不要の機能でしょう。
5)元の文は「本当にバットを降りないのか。」という誤字のある文章です。「振らない」がただしいわけですが、ここでは「同音異字がある」ということを示唆してくれています。これは、前後の意味から正しい漢字を教えてくれるわけではありません。
しかも、候補に「振」がありません(笑)。「おり」と読んでしまっているからでしょう。
ちなみに「ふりない」ではなく「ふらない」であるべきなのですが、調べた校正ソフトの中でそれを教えてくれるものはありませんでした。
8)これは「である調ではない」と指摘してくれています。
9)「頭痛が始めれる」でら抜き言葉の指摘です。ただし、その前の「雨が見れるのか」は正しいと判断されています。
11)こそあどの指摘です。指摘方法としてはわかりにくいと言わざるを得ません。
13)「移」を指摘してくれていますが、その1行前の「映」は指摘してくれていません。
●総評
基本はテキストエディタであり、校正機能はおまけと言わざるを得ないでしょう。
ないよりはましであり、わざわざ校正のためにこのソフトを買うのはお薦めできないと思います。
なお、「用語統一」という機能もあり、辞書を登録することで表現ぶれがないか確認できるようになっています。
この機能はシンプルで使いやすいので、実用的だとは思います。
またエディタとしては優れているため、さほど校正機能にこだわらないのでしたら、価格的にもお奨めできるソフトウェアです。
無料で30日試すことができますので、興味がある方は試してみてはいかがでしようか。
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