2008年9月2日火曜日

純少女漫画「君に届け」

最近、少女漫画らしい少女漫画を読んでいませんでした。


そんな中、久々に「これは!」という漫画を読みました。


マーガレットコミックの「君に届け」という少女漫画です。



見た目がなぜか怖く、暗いイメージで「貞子」というあだ名をつけられた、主人公の「爽子(さわこ)」。

にっこりと笑うだけで、周囲を恐怖のどん底に落とし、目を数秒合わせただけで呪われるという噂を立てられ、友達の一人もいない彼女。

そんな彼女が、ある男の子との出会いから、友情と恋を知っていくという話です。


これだけ読むと、非常に「くさい」のですが、内容的にはギャグがふんだんにありコミカル。

しかし、友情物の部分など熱く、ちょっと目頭まで熱くなってしまいます。

人に嫌われながらも、人を嫌わず、純真さを忘れない主人公と、それを受けとめる女友達とのやりとりがある2巻は特にお薦め。

読んでいて、一緒になって「よかったね」と言いたくなります。


純少女漫画と書きましたが、恋愛要素だけでまわっている感じはしません。

むしろ、キャラクターもいきいきとしており、人間模様もきちんと表現されています。

とくにキャラクターたちの行動は、太古のお約束どおりではなく、すんなりと受け入れられる行動を取ります。


周囲のキャラクターたちと一緒に、変化していく主人公。

6巻ぐらいから主人公の恋愛話が本格稼働。

ここから、べたべたの恋愛物になったら、ちょっと読むのも辛いかもしれません。

しかし、ここまでの展開から、きっと「ドラマ」をもりあげてくれるでしょうと、期待できる漫画です。


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