長々とした物件購入話でしたが、それに付随した話がいろいろと他にもあります。
以降は、そんな話を書いていきたいと思います。
最初は、今住んでいる借家でのトラブルです。
現在借りている家ですが、2年更新の最大2回更新可能というものでした。
つまり最大6年間、住むことができるというものでした。
短期の借家契約では非常に多いパターンじゃないでしょうか。
ちなみに、私の家も今年で6年目であり、契約の更新はもうできないということになっていました。
そこで私も3月ぐらいから、新しい家を探すことになり、この家の仲介をした不動産屋にいい物件がないか相談しにいったのです。
ところが、そこで話して初めて私も気がついたのですが、更新しない旨の通知がまだ私のところに届いていなかったのです。
7月が期限なので、契約的には6ヶ月前の1月や遅くても2月には、私のところに「更新しない」という通知が来なくてはいけません。
じゃあ、「更新できるということじゃないの?」となりますが、上にも書いたとおり契約時に「6年以上の更新はできない」と言われていました。
こうなると、どうなるのか今ひとつあやふやです。
たぶん大家さんも忘れているのだろうと思い、不動産屋さんに大家さんに連絡して、具体的に今後どうなるのか決めて教えて欲しいとお願いしました。
「通知が来てから6ヶ月後に家を出ればいい」のか、また「その時の更新料はどうなるのか(全額なのは割合で払うのか)」など、どうすればいいのかなどの疑問点です。
こちらとしては、7月というクソ暑い時期に引っ越しはしたくありませんから、延長できるならそれはそれで助かります。
新しい家を探す時間もできますし。
ただ、だからといって、最大で6ヶ月の延長のために、2年分の更新料を払うのはばからしいわけです。
その辺の事情も話して、不動産屋に詳細を連絡してもらう予定でした。
もちろん、次の借家候補も探して送ってくれるように頼みました(この段階では家を買うつもりがなかったので)。
しかし、それからしばらくして新しい借家の候補は来たものの、肝心の更新の話がまったく来ません。
催促を一回するものの、音沙汰なし。
物件情報も2回ぐらい資料を送りつけてきただけで、それっきり。
だからといって、こちらもなにもしないわけにはいかないので、次に住む家を他の不動産屋で探していたわけです。
ところが、6月の末になっていきなり、「2年間更新する」という書類が送られてきたのです。
たぶん、大家さんの都合であと2年ぐらい貸しておきたくなったのでしょう。
これはもちろん「更新しない旨の通知」ではないので、6ヶ月前に送ってこなくてもいいわけです。
しかし、3月には相談しに言ったにもかかわらず、それ以降に何の連絡もよこさず、6年しか契約できないと言っていた物件を6月になって「更新します」と言われても、こっちにも都合というものがあります。
普通、7月解約の物件に住んでいたら、6月には次の物件を決めているものです。
また、こちらも「6ヶ月の猶予があるなら、短期延長ができるか相談してください」と言っていたのにもかかわらず、まったく無視でいきなり「更新するかしないか」の二択にさせられてしまったのです。
もちろん、不動産屋に電話を入れて交渉しました。
こちらは6年が限界だと聞いたから出て行く用意をしている。しかし、6ヶ月前の告知が来ていないから、短期延長をしたいと。
すると不動産屋は、2年契約をしてもらって、途中解約をしてもらうしかないと言います。
そうなれば、更新料はすべて2年分で払わないといけません。
こちらはそれが何とかならないかと、あらかじめ相談していたのですから、それに対応せずにいきなりそんな主張をされても受け入れられるわけがありません。
そもそも、この不動産屋の対応には不満がありました。
不動産屋が仲介で不動産の売買契約や賃貸借契約において、必ず出てくるもののとして重要事項説明というものがあります。
これは、契約においてもっとも重要なことを書面と口頭で説明しなくてはいけないというもので、この説明をすることができるのが「宅地建物取引主任者」という資格者なのです。
契約前に、宅地建物取引主任者は宅地建物取引主任者証を提示して、重要事項説明書(35条書面)をきちんと説明しなくてはいけないのです。
逆にこれを省いた場合、重要事項説明書に記載されている内容の効力が失われる場合もありますし、借り主や買い主が一方的に契約を解除する要因とすることもできてしまいます。
ですから、不動産屋には必ず宅地建物取引主任者が1人は必要で、ぶっちゃけ「説明するだけの資格」と言えますが重要度は高いのです。
実は、この家の契約をするとき、きちんとこの不動産屋の宅地建物取引主任者から説明を受けていないのです。
資格のない者が説明したので、そのことを問うと「すいません」というだけで終わらせられてしまったのです。
ただ、契約の時期が急ぎだったので、とりあえずあとで説明してもらえるのだろうと思っていました。
それで話を進めてしまったのですが、その後にも宅地建物取引主任者による説明を求めましたが、結局はしてくれませんでした。
要するに、いろいろといい加減なのです。
まあ、更新の交渉の方は折り合いがついて、11月末までということで約1/4の更新料ですませることになりました。
また、未払時の保険の方は、今まで未払などはなかったので入らないで済みました。
結果、別のところに越して11月まで末より安く妥当な金額で話がついたので良かったのですが、この不動産屋だと退出時の敷金でももめそうです。
契約書を見ると、ハウスクリーニング特約や小修繕特約など、すでに判例で無効だったり意味がないものがいくつかあります。
敷金の問題は、実は前にももめています。
賃貸で一番もめるのは、この敷金の話ではないでしょうか。
詳しい話は調べてもらうとして、簡単に言えば敷金は未払などなければ基本的にすべて返してもらえるお金です。
解約時にいろいろと敷金から差し引かれたりしますが、ほとんどでたらめです。
例えば、これは前にも書いたかもしれませんが、不動産業界の某大手「エイ○ル」で借りたときのことですが、解約後に電話がかかってきて……
「敷金のことですが、原状回復やクリーニング代で本当は敷金では足らないのですが、敷金分だけでおまけしておきます。そのため、返金はありません」
……と言うのです。
( ゚Д゚)ハァ?
という感じです。
敷金は、未払などがあった時のために一時的に不動産屋へ預けているお金です。
それは不動産屋や大家が自由にしていい金ではなく、あくまで私のお金なのです。
それを電話一本で、「なにに使うのか?」という説明も明細もなく、「返しません」というだけではなく、「本当は足りないけどまけてやる」と恩着せがましい言いよう……何様なのでしょうか。
もちろん、そんな話では納得できず、「明細を送ってください。話はそれからです」と言うと、「特に明細などはありません」と答えるわけです。
明細もなく、どうやって計算したというのでしょうね。
それに普通は、立ち会いで返却する家のチェックをしたりもするものですが、それも一切なしです。
私は怒りながら、明細を作って送るように言いました。
すると、内容はとんでもないものでした。
ハウスクリーニングで10何万円と、やたらに高い。
特に問題のない壁紙などの交換や、すべての電灯の交換代金まで入っています。
なんでリフォーム代までこっちでもたなければならないのかと……。
まあ、6年間お世話になった家と大家さんですから、多少なら出してあげようという気にもなりますが、さすがにこれはありえません。
結局、この時も交渉でクリーニング代の一部は出してあげましたが、それ以外は返金してもらいました。
今の不動産屋は「エ○ブル」よりもまだましそうですが、それでも特約を見ているとこの家でもちょっといろいろと一悶着ありそうな予感ですね。
みなさんも、敷金に関してはちゃんと返してもらった方がいいですよ。
通常の使い方で生じるキズや汚れ(経年変化・自然損耗)の補修費用って、ちゃんと家賃に含まれるものなんです。
それらをさらに敷金から取るって大間違いですからね……。