――というわけで、中古の物件を見に行くことになった私と御前。
場所は今の最寄り駅の一つ隣の駅から、歩いて10分以内の場所。
今、駅まで歩いて早足で15分なので、今よりも駅へのアクセスはいい感じ。
4LDK+書斎で、書斎が中二階にあるというおもしろい構造。
庭はないけど、ビルトイン駐車場あり。
築11年だけどリフォームされて中はきれいなもの。ついでにリビングは床暖房でオール電化されている。
条件はかなりいい。買えるなら買いたいところ。
さっそく紹介していた不動産屋に連絡し、土曜日に見に行くことになりました。
不動産屋に行くと、私より若い営業さんがついて、とりあえず私たちの状況についていろいろと説明してくれます。
個人会社をやっている人は、やはりその会社の利益がきちんと安定した黒字になっていないと銀行は金を貸してくれないようですね。個人の収入がいくらしっかりしていてもダメでした。
現地展示会などに見に行くと「試しに審査だけでもやってみませんか?」とか言われることがあるけど、あれはあまり気軽にやらない方がいいらしい。
一度でもどこかの銀行でダメだしされると、その情報は銀行間で共有されてしまう。
そのため、ダメだったからと別の銀行に行っても、「あそこでダメだったのにうちでOKというのは……」みたいな感じで見られやすいそうな。
この共有情報が消えるのに半年ぐらいかかるらしい。
それから、一括はともかく、カードローンとか他にあるとそれできつくなります。
カードを大量に持っている人は、銀行からカードを解約してくれれば貸します……ということもあるようです。
(だからといって、審査前に急にカードを解約すると逆に怪しまれるらしい)
ああ。それからカード会社への過払い金請求。
これ、事故ではないのですが、カード会社のデータベースには事故のフラグが立ってしまうらしい。
銀行側は内容はわからず、「事故があった」ということだけ伝えられるらしいので、審査前にこちらから過払い請求したことは言っておかないとまずいようです。
まあ、ともかくいろいろと説明をしてくれて、最後に言われたのは「買えるかもしれません」という言葉。
どうも、私たち担当の人……というより、その不動産屋が、なんというか、その……秘術(?)が得意そうでして(笑)。
いろいろなアドバイスをくれて、私と御前の合算で買えるかもというのです。
でも、買うにはいろいろと他にも金がかかるわけで、その辺も難しいところ。
ただ、「買えるわけがない」と思っていた私たちにとって、「買えるかもしれない」という言葉は衝撃的。
盛り上がった気持ちが、不安までも吹き飛ばしてしまいます。
とはいえ、まずは中古の家の現物を見るのが大事です。
落ち着け、落ち着け……と言い聞かせながらも、不動産屋をせかすように目的の物件を見に行くことになりました。
……が、現地に行くと、別の不動産屋がなぜかいて「連絡、いっていませんか?」と切り出されます。
なんと前日に売れてしまったというのです!
他の不動産屋経由で契約が決まってしまったそうで、まだ審査段階だそうですがほぼ通りそうとのこと。
前日だったので連絡がまだ来ていなかったのでしょう。
これまた、運がない。
いや。
というより、きっとこの家とは縁がなかったということ。
こういうのはあきらめが肝心です。
しかし、盛り上がったところで、いきなり突き落とされたような気分の私と御前。
ああ、残念……と落胆で終わり……と思いきや。
不動産屋から、我々からしてみたら夢にも思わなかった提案がされたのです。
ここからがまた、予想外の展開になっていきました……。
ここまでが3月の出来事でした。
(つづく)
続きw
返信削除速くw
速くw
!!! まさかの展開w でもこれを読ませて頂いた後に、俺の購入時の話をしたら苛められると悟りました(爆)
返信削除そんなにせかされるとは思わなかった(笑)
返信削除普通の社会人は、ずっと簡単に買えますからね。
返信削除私より生活が苦しいはずの弟の方が、住宅ローンは私よりも高額で簡単に通るぐらいですから。
親が土地を持っている人とか、保証人とかいる人は、さらに楽かも。