風邪をひいてスタミナをつけるために、チャーハン大盛り+京香のからあげ×8個を食べたら、食い過ぎてよけいに具合が悪くなった概夢です(笑)。
それはともかく、待ちに待ったtype Pが発表されました。
私の予想(というより希望)とは外れて、スペック的には非常に普通(ある意味で予想どおり)に仕上がってきましたね。
このサイズのガジェットが好きな人にはそそる部分も多々ありますが、一般の人から見ると価格バランスから微妙なラインです。
新しいシェアを狙っているようですが、そのシェア自体は狭いものでしょう。
もちろん、それを広げる目的もあるのでしょうが、今の時代の流れからしたらこの価格帯で拡大を図ることは非常に難しいと思います。
個人的には、「店頭モデル」でも79,800の製品をアピールするべきだったのではないかと思います。
製品的に見れば、これだけ頑張っている物ですから高くないとは個人的に思うのですが、世の中のバランスから見たら高いと評価されそうな気がしますね。
さて。
混んでいそうなヨドバシを避けて、ガラガラだったソフマップで触りまくってきました。
その簡単なレビューを書いてみたいと思います。
基本的なスペックや内容は、いろいろな記事が出ていますのでそちらを見てください。
特に私の場合は、Everun Note(以下、EN)と比べながら書いてます。
●外観
非常にタイトで、ENのようにでこぼこもしていなければ、ねじ穴が目立ったりもしません。
なんというか「日本の工芸美」を感じる物があります。
なんといっても厚さが驚異的に薄いです。ENのモニターを抜いた厚みに近いです。
奥行きは、ENのヒンジの出っ張りまでとほぼ同じ。
横幅は右の写真の通りの差異があります。
この差をどう見るかですが、少なくとも私の普段使っているハンドバックにENははいるのですが、Pは入るか微妙になります。
たぶん、インナーケースにPを入れたら、私の場合は鞄を買えなくてはいけないでしょう。
ENはほとんどのハンドバックに入る横幅ですが、Pの横幅は問題になるサイズのような気がします。
キーボードの打ちやすさとトレードオフになりますね。
ちなみに、どれも艶々しているので、指紋が目立つカラーリングです。それが嫌な人は白を選ぶと目立たないかもしれません。
それから、安っぽく見えるか、高く見えるかは比較対象による感じがします。少なくとも、ENに比べれば高級感が十分あります(笑)。
剛性も薄いけどもENよりはあるように感じます。
●キーボードとポインティングデバイス
キーボードは、かな入力派にとってミニPC最後の砦となってくれるマシンでしょう。
気になることは、もちろんいくつかあります。
例えば、中央2列右端2つのキーがお約束のように圧縮されています。正直、エンターキーはこんなに幅がいらないので小さくし、圧縮されたキーを他のキーと同じサイズにしてもらった方が入力ミスが少なくなると思います。
右ALT/Ctrlキーなどもいらなかったんじゃないでしょうかね。これをなくして、変換やスペースのサイズを広げた方が良い気がします。
それから、私は普通に右シフトキーも頻繁に使うので、この小さい右シフトキーは辛いものがありました。
また、表面が妙にツルツルしていて指を置いていて妙に据わりが悪い気がします。
さらにストロークが短く軽いので、キーの上に指を置いて考えごとをしているときに押してしまうことがありました。
まあ、どれもなれればクリアできそうな問題ではありますし、少なくても今までのミニノートで一番まともにキーが打てることはまちがいありません。
ポインティングデバイスは、感度も良く反応は上々でした。ただ、スティックでのクリックは無効にした方がいいでしょう。
話はちょっとそれますが、このサイズのPCを使っていると、ついつい画面を押したくなることがあります(笑)。
シグマリオンやENなどを使ってきた癖ですかね。
●入力スタイル
ENは、電車の中で両手持ちしながら親指押しすることができるぎりぎりのサイズです。
しかし、Pは無理です。
この横幅は、どこかにおいてキータイプするサイズです。
片手でもって片手で叩くというのもできますが、バランスが悪くやりにくいでしょう。少なくても大きめの手ではないと辛いと思います。
また、ENは画面が180度まで開きますが、Pはそこまで開きません。これによっても、持ち方のスタイルに違いが出るかもしれません。
少なくても「立ちながら使うのは難しい」ということでしょう。
●画面と音
きれいですが、確かにすべてが小さいので目が悪い人には向かないでしょう。
大きさを変更して使うこともできますが、いろいろと無理があるような気がします。
ただ、ミニノートとしていっぺんに表示できる情報量はまちがいなくナンバーワンです。
それに対して、内蔵スピーカーの音は酷いものでした。
本当にちゃちなものが入っているような気がします。
見た目に反していい音を出すENと比べると哀しくなるものがあります。
これはヘッドフォンが必須ですね。
●動作
正直、起動が非常に遅いです。
これは、他をすべて犠牲にしてサイズと性能を取ったEN+MTRONを使っているせいで余計そう感じるのかもしれません。
EN+MTRON(SLC)+XPだと、レジュームしなくていいのではないかと思うぐらい速く起動し終了してくれますが、ATOM+1.3inch HDD+Vista(余計なガジェットも常駐)のPですと、レジュームなしではやっていられない気がします。
これはもちろん終了処理にも言えることです。
ある程度のカスタマイズで少しは改善しそうですが……。
それから実際の動作ですが、「普通に使えます」が、決して「きびきび」とは言えません。
アプリの起動や画面描画に、ワンテンポ置いてから動くようなイメージです。
ENがほぼデスクトップ感覚でキビキビ動くのを見ていると、「なに、このもっさり?」と感じるかもしれませんが、うちにあるLOOX Uなどを見ている分には別に「普通」と感じます。
少なくとも、しばらく長文テキストをメモ帳で打ってみましたが、困ることもなさそうでした。
また、ブラウジング等も問題なさそうです。
やることによると思いますが、「ネットブック」的な目的で考えれば起動後の動作は問題ないと思います。
ExcelやWordなども、画像やグラフバリバリ張ってあるとかでなければ問題はなさそうです。
ブラウザー上の動画再生に関してはテストしていませんのでわかりませんが、LOOX Uを見る限りは期待はできません。
このあたりは、余裕で動画再生できるENとは雲泥の差となりそうです。
●放熱
全体的にほのかに暖かくなりますが、特に左手前が熱を持ちます。
左側面には排気口があるのでHDDがあるのでしょう。これはSSDにすることで熱を抑えることができるのかもしれません。
まあ、全体的に熱を持つといっても、ENのように「あちっ!」というようなことはありません(笑)。
初代C1もいの一番に買って使っていましたが、あれもそう言えば熱くなりましたね。
それらに比べたら、屁でもありません(笑)。
ガリガリに動作させたわけではありませんが、この様子ならば持ちながら使っても問題ないでしょう。
Windowsを起動せずに、Linux上のインスタント機能を呼び出す機能があります。
画面的には、XMBです。
XMBの仕事に関わったことがあるので、私個人としては親近感があるメニュー画面です。
見た目もPS3などを思いださせますが、動作はPS3のようなヌメーっとしたスムーズさはなく、間のコマがとばされたようなちょっとカクカクした動きです。
ここからネットワークの設定なども行え、Skypeやブラウザ(FireFox)なども呼び出せます。
また、メディアプレイヤーも入っており、WMVやWMAのデータは少なくとも再生できていました。
サンプルの動画(熊とか花とかの動画)などを全画面再生してみましたが、非常にスムーズに動いていました。
詳しくはわかりませんが、このメニューがDLNA対応だったりしたら本当に使えるメニューかもしれません。
どうせなら、Outlookアドレス帳やスケジュールのデータをビューできたらさらに良かったんですけどね。
メールに関しては、ブラウザからWebメールを読むことで解決できそうです。
この部分の機能がバージョンアップで強化されると、Windowsにいかなくてもいろいろとできそうですね。
●最後に
これは、なんだかんだいっても「ネットマシン」です。
いわゆる巷にあふれるN系ネットブックとは違いますが、やることは結局同じことでしょう。
主な目的がネット関係で、持ち運びがしやすく、キーボードが打ちやすく、バッテリーがそれなりにもつPCが欲しい……という人にはお勧めできます。
ちょっとしたオフィスソフトも問題なく動きます。
しかし、重いソフトを動かしたり、動画再生をばりばりやりたかったりと、性能を気にする人にはお勧めできません。
また、HDDが速度の遅い1.8inchで、しかも60GBしかなく(SSDは120GBありますが……)、自分では交換しにくいのでストレージマシンにも向きません。
それならVAIO T等を購入する方がよいと思います。
もしくは、前にも書いたとおり「短時間集中モバイル」でしか使わないならENをお薦めします。
まず、ENならば動作速度性能的に大きな不満はでないでしょう。
購入に関しては、8日に先行予約が終わり、本日から一般予約が開始されます。
先行予約は16日到着が最速ですが、すでに先行予約でさえ1月下旬ごろに食い込んでいるようです。
一般予約ですと入荷は2月になるのかもしれませんね。
早めに欲しい人は、ヨドバシなどの店頭モデルを予約すると良いのかもしれません。
ただ、ソニスタですと、いろいろとカスタマイズができます。
例えば、CPUでZ540やZ530が選べます。
Z540は消費電力があがるようですが、Z530ならZ520とほぼ変わらずに性能アップを図れそうです。
私はカメラなど使わないのでカメラなしを選ぶでしょう。
WWANもDoCoMoは使わないでいらないし、それとセットの疑似GPS機能もいりません。
その代わりにちゃんとした外付けGPS機器などをつなぐために、Bluetooth機能は欲しいところです。
OSもHOMEではなく、Businessにすることもできます。
ワンセグもほぼ見ませんから、15,000円もアップするならいりません。
それから大きい違いとして、HDDではなくSSDを選んでファンレスにすることができます。
サブノートとして考えれば、64GBもあれば十分足りるでしょう。
ちなみに、試しにカスタマイズをしたら、本体だけで12万ちょっと。
さらにアクセサリーなどを入れると15万を超えてしまいました。
Atom系のノートとしては、かなり高級です。
もし、「そこまで頻繁に持って歩かない」というなら、Pはお薦めできない気がします。
もっと安いネットブックでいいと思います。
「毎日、職場に持っていってニヤニヤするぜ」とか、「パソコンを常にもっていないと死ぬ」とかならば有力な選択肢になるでしょう。
はっきりいって、「使わない人は使わないPC」だと思います。
「使い捨てでいいや」みたいな、巷のネットブックとは違うものですので、よく考えた方がよいと思います。
ところで、誰かヨドバシとかでノートPCとか買う人いませんかね?
便乗してイーモバイルの契約をさてもらいたいなぁ(笑)。
(普通とは違う契約になりますが……)
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