2011年5月2日月曜日

XOOMで動画を全部見たいんだよ!(Plex for Android)

そもそも、XOOMというよりTegra2に憧れていた理由は、動画再生に強そうだということでした。

しかし、箱を開けてみると、こんな結果(H.264のMAINプロファイル以上はハードウェアデコードできない)

ちゃんと再生できるなら、10インチの画面で動画も見やすくウハウハできたはず。

もちろん、IS01でも見られると最高なのですが、せめてXOOMぐらいは動画をちゃんと見られるようにしたい。

というわけで、ちまちまといろいろ実験を繰り返しておりました。

まあ、方法としては、そのままのデータで見ることができない以上、二つしかやり方はないわけです。

 

・再生できる形式に再変換する。

・トランスコードする。

 

前者はまあ自動変換のプロクラムもあるので、できないことはないわけですが......なんとも間抜け感があります。

後者はある意味でスマートですが、なかなかハードルが高いのです。

それでもやはりスマートなのがいいですし、そもそも私はすでに「TVersity」というトランスコード環境があります。

ならば、これで何とかならないか悪戦苦闘してみたわけです。

そして結論――



 

無理ぽwwwww

 

まあ、すべてが無理というわけではありません。単に私のメインで利用しているデータ形式が見られなかっただけです。

せっかくですので他の方のために、少しだけ参考情報を書いておきましょう。

TVersityに接続するアプローチは、3種類あります。

 

・DLNAクライアントソフトを利用する

「Skifta bata」というソフトをまずインストールしてみたのですが、これがなぜかサーバーが見つけられません。

「Eyecon」というクライアントは、一部のサーバーを見つけるのですが接続できず、また再生もちょっと怪しい感で辞した。

そこで今度は、「UPnPlauer」というソフトを入れてみたところ、無事にサーバーを見つけられました。

ただし、そのままだとTVersityがトランスコードしてくれないので、トランスコードの設定をalwaysにして再生できる設定にしなければなりません。

これを上手くやれば、自宅では見ることができるでしょう。しかし、DLNAクライアントだとVPN経由等にしないと、外部からは接続できません。外出先から自宅のデータを見るということはできなくなります。

また、我が家の場合はPS3+大画面テレビでデータを見るのがメインなのでここで画質を落としたくないところです。

ちなみに「UPnPlauer」というソフトは、IS01でも利用できます。

ただし、パスが深くファイル名が日本語名だったりするとファイル名が正しく再生アプリに渡されない場合があります。

いくつかの再生アプリで試しましたが、「Vplayer」はファイル名をきちんと受けとってくれました。ただし、この「Vpkayer」はIS01には対応していません。

 

・Webページ経由で利用する(HTML版)

TVersityはウェブサーバ機能があり、外部からの接続に対応しています。

外部からPS3などでTVersityに接続する時は、このHTMLページにアクセスすると普通にTSデータを再生することまでできます。

インターフェイス的には使いやすいとは言えませんが、単純構造だけに汎用性があります。

XOOMから接続してみたのですが、まず標準のブラウザだと上記にもあったファイル名の問題で再生アプリが起動できません。

これは、ブラウザをいくつか試しましたが、Operaを利用するとこの問題を回避することができます。

ただし、やはりトランスコードをしてくれないので、これもトランスコードをalwaysにするしかありません。それでもトランスコードの設定によっては、ストリーミングではなくデータとして保存という動きになってしまったりと面倒があります。

 

・Webページ経由で利用する(FLASH版)

TVersityには、FLASHインターフェイスも用意されており、こちらはTHML版と違う動きをします。

XOMMから再生してみると、ちゃんとトランスコードされて再生もされます......が音が出ません。

音が出ないのは、どうも音声をAC3にしているもので、MP3音声は普通に再生できるようです。

そのため、データをMP3で作っている人は、このFLASH経由のトランスコードで多くのデータをXOOMで見られるようになるかもしれません。

 

とりあえず、ここまでいろいろと設定を変えて試したのですが、「これだ!」という成果が得られませんでした。

こうなると、VLC等の別のソフトを利用することを考えないといけません。

どうしたものかと悩んでいたら、ツィートからとあるブログを発見しました。

 

http://areya777.blog123.fc2.com/blog-entry-58.html

 

ここで紹介されていたのは、「Plex」というトランスコードのソフト。

サーバーは無料だが、クライアントソフトが有料。

と言っても、400円強。

これで上手くいくなら、下手に苦労するよりは安いことになります。

しかも、TSデータまでトランスコードできるというのだから、これは試してみるしかないですよね。

 

で、結論。

 

すげぇー!!

 XOOM

なんちゅうか、設定も簡単でローカルならサーバーも勝手に見つけてくれるし、インストールするだけでほとんど終わりという手軽さです。

そして驚くほどスムーズに再生してくれます。

以下、箇条書きで気がついたことを書いておきます。

 

・トランスコード開始までの時間は、我が家の環境で10~20秒程度です。ただし、「前回中断したところから再生」という機能があるのですが、その場合ははかなりかかる場合もあります。また、再生がスムーズにいかない場合があります。

 

・WiFiで転送速度をAutoにしておくと、ちょっと画質が悪いものが選ばれてしまうようです。マニュアルで最大の5M転送にしても11gで余裕で再生できます。

 

・逆に3GでAutoを使うと、TSデータのトランスコードは間に合わない。マニュアルで転送画質を落とすことで、イーモバイルのモバイルルータ等でも見られるようになります。HD画質のMP4データのトランスコードならAutoでも問題ありません。IS03でau回線を使って再生したが、かなりきれいな映像で笑った(笑)。

 

・トランスコードという仕様上、データによっては早送りとかできないのでエラーになると最初から見直しになります。無線LANが不安定だったりするとたまに落ちますので、そうするとちょっと辛いことになります。

 

・1つのサーバーの設定で、ローカルIPとグローバルIP等、複数の設定できるようになっているのがうれしいです。

 

・Local Wi-Fi、Remote Wi-Fi、3Gの3種類で速度設定を分けておくことができます。まあ、Wi-Fi XOOMの場合は意味がありませんが、他のクライアントの場合は意味があります。

 

・ファイルセレクトメニューが使いにくいです。私の場合は「for Folder」をメインで使うことになるのですが、ネットワークドライブに直接データがあると、フォルダがないと見なされるのでrootにファイルが展開されてしまいます。一応、検索機能はあります。

 

・ログインアカウントを作ってセキュリティにできるのですが、1つしか作れません。そのため、複数人でサーバーにアクセスすると「Recently Viewed」が共通になってしまいます。つまり、私がエロいビデオを夜中に見ると、御前にはすぐにばれてしまうわけです(笑)。しかも履歴削除ができないときています......。

 

・再生画面だけ画面回転に対応していません。XOOMさんは電源コネクタが下にあり、スタンドに立てて充電する時はテーブルにコネクタがぶつかってしまうので逆さまに置いたりするのですが、それができなくて困ります。

 

・設定がブラウザで行われますが、Chrome推奨です。IEやFirefoxだとまともに動きません。

 

・ライブラリの更新が特殊です。オプションでempty trash時に更新する機能があるのですが、ゴミ箱を空にした時という意味でしょうか。これが今一つわかりません。現在、実験中です。

 

・2つのクライアントで同時再生なども可能です。ちなみに我が家のサーバーは6コアです。

 

ともかく、このソフトは手軽にAndroid端末へのストリーミングが設定できてしまいます。

システム的にはスマートとは言えませんが、その手軽さとスムーズさに負けてPlexを利用することにしました。

ただし、すべてのデータがこれでうまく再生できるわけではありません。

いろいろなデータを試してみましたが、中には上手くいかないデータもありました。

また、前述しましたが、エラーが起こると最初から見直しになる可能性が高く、その面で使い勝手が抜群によいとは言えません。タイムスキップができると良かったんですけどね。

まあ、それでも再生の幅はかなり広がります。

動画再生をいろいろしたい方にはお薦めのソフトかもしれません。

サーバーになるPCは必要ですけどね(笑)。

 

追記

このPlexというソフトは、IS03では動きましたが、IS01では再生しようとするとエラーが発生して使用できませんでした。IS01で利用できたら神ソフトだったのですが残念です。

 

追記2

ライブラリの自動更新ですが、どうもヘルプに載っている画面と違うのでなんか規制があるみたいですね。

とりあえず、応急処置として、外部からライブラリをリフレッシュする方法がありました。

例えば、セクション1(だいたいの場合、最初に作成したライブラリ)を更新(リフレッシュ)したい場合は、IE等で以下のURLにアクセスします(この場合、localhostはサーバー自身を表しています)。

 

http://localhost:32400/library/sections/1/refresh

 

「sections/1」の部分がセクションナンバーです。

更新したいセクションナンバーがわからない時は、以下のページを見ることで確認できます(でも、これってセキュリティ的にどーなのって気もする(;´∀`))。

 

http://localhost:32400/library/sections/

 

これをwgetでタスクにいれてやれば定期更新はできるような気がすると思って試しているのだが、そもそもアイコンから更新をやってもなかなか反影されないので成功しているのかよくわからん。(;´∀`)

1時間ごとのタスクで試しに下記のように登録。しばらくそのまま放置しておいてみよう。

 

wget.exe --spider -q http://localhost:32400/library/sections/1/refresh

 

追記3

上記の方法で更新が上手く行っているようです。

とりあえず毎朝、一回は自動更新させることにしました。

あとは必要に応じて明示的に叩くことにします。


2 件のコメント :

  1. 通りすがり2011年9月8日 9:48

    はじめまして、
    自分の環境では、Androidから再生すると「Reparing for PlayBack」の
    画面がずっと続く状態で、いまだ一度も再生ができていません。
    そのような問題に出くわしたことありませんでしょうか?
    動画に関しては、Android上で再生できることは確認しているのですが。
    Android:Galaxy S2
    再生動画:m4v動画

    返信削除
  2. 残念ながら、私の環境では発生しませんでした。
    ちなみに、私は、h.264/mp4です。
    ところで、Androidも3.1になって、main profileのハードウェア再生に対応してくれたので、凄く助かっています。
    自宅では、もうPLEXを使う必要性がなくなりました。

    返信削除

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